モンクとは元来、俗世間に興味を示さず、己の精進にのみ生を費やす求道者たちを指した。
　彼らは己の心身を鍛え上げ、さらには生命のエネルギーである"気"を操る技を体得している。その力は生命の活性化と傷の治療、そして破壊にも応用する事ができる万能の力たりえるものだ。
　元来、それらの力を世事のために使う事を良しとしないのがモンクという者たちであったが、近年はそういった風潮にも変化の兆しがある。なにゆえに修行を積み精進を重ねるのか、その答えを弱者の救済や社会への奉仕に見出した者たちが俗世に下ってその力を活かす事例が増えつつある。
　厳しい修行によって身につけた彼らの技は、戦士としても、また癒し手としても充分に頼れるものに相違ない。彼らは己の志す道の先にある答えを求めて、その力を振るい続ける。